あらすじ

冴えない中年男、小堺にとって走ることは唯一の特技だ。エリートマラソンランナーである彼は、毎週駒沢公園を拠点に走り、美しいフォームで周囲を魅了していた。 彼には独特のこだわりがある。他者と慣れ合わずに一人で走ることだ。グループランをしている者を忌み嫌い、自分と同じように孤独に走りと向き合う者を愛していた。しかしそれは彼の自信のなさの裏返しだった。 小堺はあるきっかけで、特定の条件を満たすと人の心が聞こえる能力を手に入れる。 元来コミュニケーション能力の低い小堺がその能力を持て余す中で、密かに彼に惹かれる者が2人現れる。 みのりとスバルだ。彼らは人間関係にトラウマを抱え、走ることに救いを見出していた。彼らの目には周囲に流されず走りと向き合う小堺の姿が理想的に映った。彼らから一緒に走ることを頼まれた小堺は、新たな人間関係に四苦八苦する。 他人に上手く心を開けず、走ることに救いを求めた彼らは、どうやって現実と向き合い、人と向き合えるようになっていくのか。 読めば駒沢公園を走りたくなる。心を拗らせた大人たちに贈る、ありふれた幸せに気付いていく成長物語。

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カクヨム
カクヨム2026/08/07
  • 現在の作品駒沢ヒキコモリランナーズ