あらすじ

怪異の真名を口にすれば、その力を借りられる。  だが代償として、俺を覚えている誰かの記憶から、俺が消える。しかも、俺に一番近い人から順に。  二年前に一度だけ大きく借りた。以来、姉は俺の名前を呼ぶのに一拍かかる。  だから俺は、力を使わずに解く方法を探し続けている。  怪異は化け物ではない。もっと融通の利かない、規則そのものだ。夜に来いと決めたら昼には来ないし、一人と決めたら二人は数えない。  殴っても意味がない。譲らないものは、外側から条件を変えるしかない。  ——そう決めた三日後に、俺は名を借りることになる。 ※小説家になろうにも同時投稿しています。

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カクヨム
カクヨム2026/08/06
  • 現在の作品力を使うたび、誰かが俺を忘れていく —— だから怪異は、殴らずに外す