あらすじ
ある日、一人の青年は一つのゲーム世界と出会った。
自由に生きることのできる世界。
冒険することも、仲間を作ることも、ただ穏やかな日々を過ごすこともできる場所。
しかし、最初から壮大な目的があったわけではない。
ただ少し、その世界で遊んでみたかった。
ただ誰かと出会い、何かを感じてみたかった。
そんな小さなきっかけから始まったロールプレイは、いつしか一つの物語になっていく。
出会う仲間たち。
それぞれが抱える過去。
敵として立ちはだかる者たちにも存在する、それぞれの想い。
そして旅の中で、青年は少しずつ気づいていく。
自分が探していたものは、世界を救う力でも、誰かに認められることでもなかったのかもしれない。
本当にしたかったこと。
大切にしたかったもの。
ただ誰かと笑い合い、同じ時間を過ごすこと。
これは、英雄が世界を救う物語ではない。
迷いながら生きる者たちが、自分自身の答えを探し、互いの存在を認め合っていく物語。
――存在する者たちの物語。