あらすじ

「レベル1。成長率E。固有能力なし。――次の者」 十五歳の鑑定の儀で、アッシュは最弱の烙印を押された。 それでも彼はその日の夕方、塔に入った。孤児院の子どもたちを食わせる金が、明日には要るからだ。 そして、スライムを一体倒した瞬間――頭の中で、鐘が三度鳴った。 スライムの経験値は、2。 彼に入ったのは、200。 ちょうど、百倍。 教会の鑑定水晶は「経験値の流れ」だけを測れない。だからアッシュの欄は空になった。誰にも気づかれないまま、彼だけが百倍の速さで登っていく。 ただし、数字が増えても剣の腕は上がらない。レベルが跳ね上がるほど身体は制御を失い、アッシュは自分の踏み込みで転ぶ。 ――強さは、ステータスと技術の両方でできている。 三百年前、ある朝いきなり現れた塔。その頂上には、この世界が隠してきた秘密がある。 最弱と呼ばれた少年が、誰にも知られないまま、最速で塔を登り詰める物語。

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カクヨム
カクヨム2026/08/06
  • 現在の作品経験値100倍の最弱冒険者 ―成長率Eと鑑定された俺だけが、塔を最速で登れる―