あらすじ

不慮の事故で命を落とした俺が目覚めると、そこは激しい硝煙と腐臭が渦巻く地獄、太平洋戦争屈指の激戦地『ペリリュー島』だった。 しかも、人間の記憶を持ったまま、日本陸軍の軍用犬(シェパード)「ハチ」に転生していたのだ。 艦砲射撃の恐怖に震える俺を、自らの体を盾にして命懸けで守ってくれたのは、心優しいハンドラー(調教師)の新田兵長。 自分が飢え死にしかけているのに、貴重な配給の乾パンを「お前が生きろ」と差し出してくる、世界でたった一人の大切な相棒。 歴史を知る俺は絶望する。史実通りなら、新田はあと数週間で確実に戦死する。「お前が食え!」といくら必死に吠えても、ただの犬の鳴き声は新田には届かない。 言葉の通じない圧倒的な絶望。精神論に狂った無能な上官。そして迫り来る、軍用犬を食料にしろという非情な「軍犬処分命令」。 一匹の『犬』として、現代の戦術知識と犬の超嗅覚を武器に、最愛の相棒を日本へ生きて帰すための命懸けのサバイバル戦記。 過去があるから今がある事を忘れずにいたい。

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小説を読もう2026/08/07
  • 現在の作品最後の伝令 ──軍犬に転生した俺と、若き兵長が駆け抜けたペリリュー島玉砕ルート回避戦記──