あらすじ
国立葦原大学附属高等学校へ入学した一年生・粟飯原日向は、期待に胸を膨らませていた高校生活とは裏腹に、新しい環境へ馴染めないまま最初の実力テストを終える。
疲れ切った放課後、ふらりと立ち寄った学校図書館。
そこで出会ったのは、白衣を羽織る図書委員の先輩・神崎愛夏だった。
「植物ってね。足りないものをあげると元気になる。人も同じなんだけどね」
何気ない雑談から始まった会話は、「しおしお」という一つの言葉をきっかけに、日本語、文学、図書館、そして「情報とは何か」という不思議なテーマへと広がっていく。
人は何が足りなくなると元気をなくすのだろう。
そして、人は言葉や物語によって元気になれるのだろうか。
図書館は、本を貸す場所である前に、人を元気にする情報を集める場所なのかもしれない。
これは、本と情報を愛する高校生たちが、小さな図書館を舞台に「情報科学」を少しずつ学びながら成長していく物語。
静かな放課後から始まる、図書館青春ストーリー。