あらすじ
ダンジョンが当たり前になった現代日本。
高校を卒業したばかりの少女・朝霧美月は、不人気職業『テイマー』として探索者デビューを果たした。
……とはいえ、美月は強くなりたいわけでも、有名になりたいわけでもない。
目的はただ一つ。
ダンジョンで採れた食材を使って、おいしい料理を作ること。
もふもふの魔物たちと一緒に食材を集め、料理を作って、のんびり配信する。
そんな癒やし系チャンネル『みづきのダンジョンごはん🍳』は、少しずつ人気を集めていく。
ある日、美月は傷ついた白いもふもふを保護し、『シロ』と名付ける。
甘えん坊で、ご飯とお昼寝が大好きなその子。
しかし、その正体は世界中の探索者やギルドが恐れる伝説級最強モンスターだった。
もちろん、美月はそんなことを知らない。
実は美月の知らないところでは、彼女へ迫る危険はすべて、幼馴染のSランク探索者・一ノ瀬凛、胃痛持ちのギルド職員・桐谷、配信に心を奪われたSS級探索者たち、そしてシロによって密かに解決されている。
本人だけが知らないうちに、今日も世界は平和だった。
美月はいつもと変わらず笑顔で言う。
「ご飯できたよー!」
その一言を聞くために、人も魔物も、世界最強の探索者たちも帰ってくる。
これは、優しさと温かなご飯が、人も魔物も惹きつけていく物語。
そして、本人だけが知らないうちに、世界中から守られている少女の日常である。