あらすじ
異世界で徒歩や馬車の長距離移動で楽するため、一度行った場所へワープできる国民的RPGの移動魔法『ルーナ』を神様に要求した主人公。だが、神様が授けたのは魔法ではなく、「ルーナ」という名前のパーティ解散不可の幼女だった。絶望する主人公だったが、すぐにこのパーティ結成の『本当の恐怖』を理解することになる。幼女が草むらの向こうで見えなくなった次の瞬間、エフェクトも音もなく、ただシステム上のバグのように俺の真後ろに唐突に現れたのだ。そう、この子は「先頭のキャラと離れすぎると、不自然に先頭の後ろへ強制ワープして追いついてくる」という、あのレトロRPGのシステム挙動を持っていた。危険なダンジョンなんて絶対に連れて行けない。俺に許されたのは、彼女が危ない目に遭わないよう手を繋ぎ、のんびり見守るスローライフだけ——。神様の意地悪なシステム挙動にハメられた男の、詰みから始まる異世界コメディ。