あらすじ
ドラゴンクエストⅤには、長年語り継がれる論争があります。
ビアンカか、フローラか。
幼馴染との絆を選ぶのか。
天空の盾を守る名家の女性との未来を選ぶのか。
私はフローラを選びました。
理由は単純です。
英雄とは、世界を救うために自分の幸せを犠牲にする存在だから。
父の仇を討つ。
母を救う。
そして世界を救う。
その使命を背負った主人公にとって、天空の盾を継承するフローラとの結婚には大きな意味がありました。
しかし、世間ではフローラという女性は誤解されているように感じます。
「ポッと出のヒロイン」
「天空の盾のためだけに選ばれた女性」
本当にそうでしょうか。
天空の盾を守る名家に生まれ、その運命を背負って生きてきた女性です。
一方で、ビアンカにも幼い頃から続くかけがえのない絆があります。
それを無視するわけにはいかない、それもわかります。
だからこそ、私は考えました。
英雄は、本当にどちらか一人だけを選ばなければならなかったのか。
選ばれなかった花嫁にも、もう一つの物語があったのではないか。
これは、フローラを選んだ一人の冒険者が描く、もう一つのドラゴンクエストⅤの物語です。