あらすじ

菓子店の給金袋は毎月、伯母の手提げへ消えていきます。「この子はいずれ店を継ぐんですから」と。 その菓子店を、私は突然解雇されました。七十を超えて一度も蜜を焦がしたことのない親方が、その日にかぎって芯まで焦がした蜂蜜菓子を、ひとつだけ私の前へ滑らせて。 最後の給金袋を両手で受け取った夜、川向こうの粉ひき小屋には、新しい窯と、二枚の前掛けと、ひとつの銭箱が待っていました。

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小説を読もう2026/08/06
  • 現在の作品長年ただ働きした菓子店を解雇されましたが、渡された給金袋の行き先は昔から決まっていたようです——川向こうの粉ひき小屋で、共同の銭箱が待っていました