あらすじ
令和の小学校でPTA役員を務める気弱な男・佐藤は、校区内で横行する小中学生の悪事に頭を悩ませていた。
現代の子どもたちは法律やルールの知識を悪用し、「注意したらハラスメントで訴える」「SNSで晒す」と大人を脅してやりたい放題。大人たちは怯え、見て見ぬふりを決め込んでいた。
そんなある日、追い詰められた佐藤は、かつて地域で最も恐れられていた昭和の生き残りの老人・雷造(らいぞう)のもとを訪ねる。
「雷造さん、どうか今の子どもたちを叱ってください……!」
腹巻きにランニングシャツ姿の雷造が令和の街に繰り出すと、当然のごとくSNSで「暴言老人」として大炎上!……と思いきや、事態は思わぬ方向へ。
理屈をこねるガキどもを素手と気迫で一蹴する雷造の姿に、日頃ストレスを溜め込んでいた現代人たちが大歓喜。一転して**『令和の正義のヒーロー』**として大バズりしてしまう!
モンスター教育ママの襲来、弁護士を立ててのアカン警察、Z世代のインフルエンサー化――。
コンプライアンス万能社会vs昭和の野生児おじさん。勝つのは論理か、それとも「愛ある喝」か!?
【登場人物】
◆ 鬼頭 雷造(きとう らいぞう) / 70代
「こらぁ〜〜ッ! なんしよんかお前らぁ〜〜ッ!」
役職: 昭和の生きた化石(元・通学路の雷おやじ)
特徴: 腹巻き、ヨレヨレのランニングシャツ、首掛けタオルがトレードマーク。
性格: コンプライアンスやスマホの知識はゼロ。だが「悪さはダメ」「食べ物は粗末にするな」という人間としての根本的な筋を通す。理屈をこねる相手には、理屈ではなく腹からの声量と威圧感でねじ伏せる。
◆ 佐藤 賢治(さとう けんじ) / 30代
「ダメだよ君たち、そんなことしたら……あ、動画撮らないで!」
役職: 本作の語り部。PTA役員で事なかれ主義のサラリーマン。
特徴: 典型的な「令和のビビりな大人」。子どもに注意して炎上・訴訟されることを何より恐れている。雷造の暴走にハラハラしながらも、どこかでスカッとしている。
◆ 蓮(れん) / 小学6年生
「それハラスメントなんで。叩いたら体罰で警察呼びまーす」
役職: 令和のモンスターキッズ代表。
特徴: 頭が回り、大人を論破するのが趣味。スマホやSNSを武器にし、大人が反撃できないことを知っている。雷造に本気で怒鳴られ、人生で初めて「大人への恐怖」を叩き込まれる。
◆ 蓮の母親(モンスターママ) / 40代
「うちの子のメンタルに傷がついたらどう責任取ってくれるんですか!?」
役職: コンプラ過剰保護親。
特徴: 自分の子どもの悪事は棚に上げ、何かあれば学校や相手に怒鳴り込む。弁護士や法律用語をチラつかせて相手を屈服させてきたが、雷造にはその手管が一切通用しない。