あらすじ

亡き父が遺したヴィンテージのクラシックギターを心の支えに、放課後の旧校舎で一人静かに弦を弾き続ける高校生、結城奏。 ある日、彼のクラスに東欧の歴史ある公国から一人の少女が転入してくる。 名前はアレクサンドラ。旧ソ連の崩壊や大国間の思惑に翻弄される母国を背負い、「留学外交」の駒として日本にやってきた彼女は、周囲を寄せ付けない氷のような「塩対応」で完璧な王女を演じていた。 よりによって彼女の隣の席になってしまった駆だったが、ある放課後、誰もいないギター同好会の教室で、いつものように父が遺したポーンランドの伝統曲を奏でてしまう。 その物悲しくも美しい郷愁の旋律に引き寄せられたのは、他ならぬアレクサンドラだった。 王女としての鎧を脱ぎ捨て、心身ともに疲弊しきっていた彼女は、駆の奏でる音色に強烈に心を揺さぶられる。彼女はその場でラテン語でこう呟いた。 「――ずるい。お父様と同じくらい、優しくて温かい音……。こんなの、好きになっちゃうじゃない」 ――だが、しかし。 父の遺した古文書や楽譜を読み解くために、駆はラテン語を完璧にマスターしていた。その後もヒロインのあまりに直球すぎる「ラテン語での求愛・デレ」の数々が、一言一句すべて脳に直撃する。 「バレたら気まずすぎるし、何より彼女が可愛すぎるから、もう少しだけ知らないフリをさせてほしい……!」 表向きは塩対応の氷の王女と、裏では冷や汗をかきながらも彼女を音楽で密かに救っていく隠れイケメン秀才。 古典言語でダダ漏れになるツンデレ王女の本音に翻弄されまくるラブコメディ、開幕!

連載情報

ウェブ小説

配信言語
小説を読もう
小説を読もう2026/08/06
  • 現在の作品ギターを弾き続けたら東欧の王女様にラテン語で求愛されました。『言葉が通じないと思っている彼女が可愛すぎるので、もう少しだけ秘密にしておきます』