あらすじ
穂村紡、十六歳。花の高校二年生。
成績優秀、眉目秀麗、圧倒的なコミュ強者。
クラスの人気者として、誰もが羨む青春真っただ中。
その正体は、空っぽの器。
無限に近い可能性、並行世界の『わたし』と繋がり、体を操作してもらうことができる。
彼女のご機嫌を取りたいときは、その娘と付き合ってる世界の自分に。
テストのときには、全国模試で偏差値70代常連の世界の自分に。
そんなわけで何一つ努力せず、『わたし』たちに助けてもらって人生を謳歌中……だったはずなのに。
――ある日、全ての『わたし』が殺された。
一人となった紡の背後に立ち、鎌をもたげた死神は告げる。
あなたはいずれ、世界を滅ぼす。
けれど、ねえさまは最後の一人だから。
七日間だけ、悔いの無いように生きてください――
ルイーズ・ゴットハルト・アルトゥール。
不可能世界から訪れた、妹を名乗る銀髪赫眼の死神少女。
彼女との出会いが紡を変え、心の奥底に仕舞った過去の記憶を呼び覚ます。