あらすじ
「――――そうだわ!|お姉様に嫁いでもらえば良いじゃない!」
王都グランディス一の美貌を誇る妹、ローザの一言で、石肌で覆われた姉、アイリス・ハルシュタインは、砂漠の辺境サーヴァルを治める『魔王辺境伯』と呼ばれるハイサム・アズラエルのもとへと身代わりとして嫁ぐ事が決まってしまう
拒否権など無い彼女はやむを得ず従い、姿を隠し、ハイサムのもとへ訪れるが、その正体はいとも簡単に彼らにバレてしまう
死を悟り、恐怖のあまり失神してしまうアイリスだったが、目が覚めると何故か殺されてはおらず、むしろ丁重にもてなされていてーーーー!?
虐げられていた彼女はこの砂漠の地で、愛される事や家族の愛を知り、少しずつ自分を取り戻していく
※この小説はAIを補助的に使っています。
(国の名前決め等の意見出しのみ)
以下設定
ルーヴェリア王国
人と人外が共に共存する王国
住む地域によって人間優位か人外優位かが決まっているが、異形の人外はそのどちらにも居場所はなく差別される存在
サーヴァル辺境領
ルーヴェリア王国の極西にある砂漠に囲まれた領地
居場所を求め身を寄せた異形の人外が多く住み着いている
ハイサムが来るまでは無法地帯で、人間の過激派武装勢力によって支配されていた
サーヴァルにはユフィという布で顔を隠す文化があり、大昔異形の者達が身を守る為に頭巾やストールを被って生活していたのが始まり
現在はどちらかと言うと熱い日差しから肌を守る為に使っている
登場人物
主人公
アイリス・ハルシュタイン(18)
ルーヴェリア王国王都グランディスに住む子爵の1人、デニス・ハルシュタインの長女として産まれた
宝石の様に美しかった亡き母から産まれたアイリスだが、そのアイリスは瞳の色だけは美しいものの、何故か全身を石の肌で覆われ、髪は泥の様に汚らしい色だった
あまりに醜いその姿に、父デニスはアイリスの存在自体を隠し、いないものとして扱う
亡き母は必死にアイリスの石肌はいずれ剥がれる事を説明するも、デニスは聞く耳をもたず、いつしか屋敷を空けることが多くなり、外で愛人バーバラ(後の後妻であり妹ローザの母)を囲っていた
アイリスが7歳の時、母が急死
それと入れ替えるようにデニスは愛人だったバーバラと再婚
ハルシュタイン家にバーバラと腹違いの妹、ローザが住むことになる
そしてこれがきっかけでアイリスはハルシュタイン家の娘ではなく、使用人と同じ扱いになり3人から虐げられこき使われるようになる
唯一の救いは、ハルシュタイン家の使用人達がアイリスを気の毒に思い、3人の見えない所で助けてもらえたことである
能力は治癒をつかえるが、あまり大きな怪我は治せない
しかし後に、本来の姿を取り戻した時、治癒の範囲の拡大し、そして浄化も出来る事が明らかとなる
ハイサム・アズラエル(30)
砂漠地帯サーヴァイル辺境領を治める辺伯爵
褐色の肌に赤眼、黒に近い紫の髪が印象的
背丈は高く2m近くある
人間の姿をしているが実は人外で、姿を変えると黒紫の羽毛と、赤色の嘴(くちばし)を持った鳥になる
詳しいルーツは不明だか、東の大陸にいる怪鳥らしく、ハイサムの母の祖先に東の大陸出身だったとの噂がある
そして怪鳥は毒を持っており、その姿の時に羽や血に触れると死に至るのだが、その話が歪曲して伝わり『アズラエル辺境伯に近寄ると呪われて死ぬ』等の噂が広がり『魔王辺境伯』や『砂漠の魔王』等の異名が出来てしまった
そんな異名や噂がある彼だが、当の本人は穏やかで優しく、至って平和主義な性格である
その為、怪鳥に姿を変えた時にうっかり死人が出ないように、出来るだけ怪鳥にはならないようにしている
長年軍人として活躍していた彼だが、半年前に王命でサーヴァイル辺境領に赴任
行き場を失った人外達の溜まり場だったこの砂漠地帯は、ある武装勢力が実質権力を握り、独裁国家状態であった
そんな地獄のような状況にハイサム達は立ち向かい、僅か3ヶ月で武装勢力を制圧、その後は道や水路の整備、人外保護、孤児院の支援等に精を出している
ハイサムはこの功績に傲ること無く、辺境伯としての責務として励んでいる
ローザ・ハルシュタイン(17)
アイリスの腹違いの妹
美しい金髪に青い瞳、そしてきめ細やかな白い肌を持つ美しい女性である
植物種の人外で、髪の毛や肩、腕にまるで飾り立てているかのように深紅のバラが咲き誇っている
植物を芽吹かせたり実らせる能力があり『美と豊穣の赤薔薇』『グランディスの赤薔薇』等呼ばれている
母バーバラは男爵家の産まれであったものの、爵位とは名ばかりの貧乏貴族の産まれであった
その為バーバラの愛人時代、父デニスからの愛情は受けていたものの、愛人という立場故、ハルシュタイン家の温床は受けられず、苦しい生活を強いられていた
その様な苦い過去があったからか、ローザは『自分の美しさで今の生活を勝ち取った』という自負が強くあり、自分の美しさを誇る為に醜いアイリスを必要に虐めぬいた
しかしそれはまるで、地位の失墜を密かに恐れ、両親の愛や今の地位、名誉があるのを確かめるかの様な行動だった
バーバラ・ハルシュタイン(35)
ローザの母親でアイリスの継母
17の時に社交界で偶然デニスと出会い、見初められる
デニスとは不義の関係であったが、その状況下の中、ローザを身籠り出産する
アイリスの母の死後、ハルシュタイン家の後妻となり、前妻の娘のアイリスを忌み嫌いこき使う
バーバラも植物系人外で、ローザと同じく身体や髪に薔薇が咲いている
人々を惹きつけ惑わせる能力を持っている
デニス・ハルシュタイン(45)
アイリスとローザの父
アイリスの母とは家同士の縁談で出会い、その宝石の様な美しさに魅了され結婚する
アイリスが産まれる前まではアイリスの母に愛情があったのだが、産まれたアイリスの醜い外見に、拒否反応が出て、同時にアイリスの母に対しても冷めてしまう
デニスがここまで醜い外見のアイリスを嫌うのは、彼が外見至上主義(ルッキズム)の思想の持ち主だからである
デビッド・クライン(35)
ハイサムの側近
ラーテル種の人外で、頭の上部の髪の毛が白、それ以外の髪の毛は黒に分かれている。そして黒い尻尾が生えている。見た目、伊達男な感じのイケオジ
部下ではあるが、ハイサムより年上なので彼と話す時は口調もフランクである
毒耐性があり、ハイサムが唯一側に置ける側近である
ラーテルの特性&神から防御の加護を受けている影響もあり、かなりの無茶をする事も
過去に戦場で無数の矢の雨が降り注ぐ中、1人出て雨に打たれるが如く矢を身体に受けながら駆け抜け、敵陣を突破した逸話がある
ザフラー(16)
アイリス専属の侍女
トカゲ種の人外で、爬虫類の血が濃くピンク色のトカゲの見た目をしている
家令であるダニエルから任命されアイリス専属の侍女になった
サーヴァルの郊外出身で、土木の仕事をしている父と土いじりが大好きな母との間に産まれ、裕福な暮らしでは無かったが、両親から沢山の愛情を受け育った彼女は、自己肯定感が天を越すほど高くポジティブである
しかし、それを押し売ることは無く、人の気持ちに寄り添える優しい心を持っている
5人兄弟の長女で、家計を支える為、ハイサムの使用人になる事を決意。出稼ぎに出て、毎月家族に給料の一部を仕送りしている
フザイファ・アズラエル(23)
ハイサムの年の離れた弟
黒髪黒目で色白、男性にしては小柄(167くらい)で、ハイサムとは正反対の見た目だが、目元は何処となくハイサムと似ている
(フザイファの方が少しツリ目気味)
見た目は人だが、ハイサムと同じく人外で、狼に変化できる
性格は真面目で真っ直ぐ過ぎる性格だが、女子供には優しく、石肌だったアイリスの事もしっかり女性扱いしていた
兄であるハイサムを尊敬しているが、ハイサムの孤独に寄り添えない事にもどかしさを感じている
サーヴァルでは人外保護や捜索隊をしており、ハイサムが不在の時は彼が代理を受け持っている
ダニエル(56)
ハイサムの執事
真面目で厳しいが人を見る目は確かで有能
ハイサムが軍人時代の時から仕えている
いい歳になったハイサムをなんとか結婚させようと、あの手この手で縁談話を持ち出すも、ハイサムに交わされ気づけばハイサムも30になり、ある時堪忍袋の緒が切れて大爆発を起こした事がある