あらすじ
十年ものあいだ、少女は三畳の座敷牢に閉じ込められていた。
理由も告げられず、世界から忘れられ、
ただ“そこに在る何か”と共に、静かに息をしていた。
外では太鼓が鳴り、島は何かを隠すように揺れている。
夢のような声が囁き、見えない影が少女の肩に寄り添う。
それが救いなのか、呪いなのか、彼女には分からない。
ただ利用されるだけだった。
そしてある夜、世界が歪み囚われの牢が内側から弾け飛んだ。
青白い光が差し込み、少女の十年は静かに終わりを告げる。
これは、閉ざされた世界から始まった備忘録。
忘れられた少女と、彼女を見つけた者が紡ぐ、
和風ダークファンタジーの物語。