あらすじ
王国商会は、ついに決断した。
このままリリアーナの王国へ生産を任せていては、魔導部材はいつまで経っても届かない。
そこで渉外官は、生産を他国へ移すため、リリアーナの王国へ残された魔導部材を回収しに向かうことになる。
……しかし、頼んでいた部材は当然のように準備されていなかった。
それだけでは終わらない。
リリアーナは渉外官に相談することなく、取引先へ「倉庫に眠る不動在庫も引き取ってほしい」と勝手に約束を取り付けてしまう。
さらに、渉外官が所属する王国は財政難で支払いが遅れている――そんな事実無根の話まで広め始める始末。
本人はすべて善意。
周囲はすべて大混乱。
今日もリリアーナは胸を張る。
「皆様のためですわ。」
そして静かに響く、たった一言。
「Silent。」
積み重ねられた履歴を前に、Silentが導き出す答えとは――。
善意が一番厄介なのは、それを善意だと信じている人がいる時なのかもしれない。