あらすじ
魔法至上主義の侯爵家に生まれたアルトは、魔力を一切持たない「無能」として次期当主の兄から不毛の荒野へと追放されてしまう。
しかし、前世で農学部の土壌研究者だったアルトにとって、土に触れることこそが最大の喜びだった。
死を覚悟した荒野で、アルトは傷ついた巨大な銀色の神狼ルヴァと、獣人の少女リリアに出会う。
ルヴァを助けたアルトは、彼が排泄した黄金色の塊に目を奪われる。それは、強烈な魔力と生命力を宿した「極上の堆肥の原石」だった!
前世の知識と微生物の力を駆使し、アルトはその塊から究極の肥料を生み出す。
ひび割れた死の大地は、瞬く間に黄金の麦が波打つ豊穣の楽園へと変貌を遂げた。
アルトはリリアや銀狼たちと共に「豊穣商会」を立ち上げ、規格外の美味しい作物で世界中に新たな流通網を築き上げていく。
一方、魔法で大地から無理やり栄養を搾取し続けていた兄の侯爵領は、地脈が完全に枯渇して崩壊の危機に瀕していた。
豊穣の地を奪おうと軍を差し向ける兄だったが、アルトたちが築き上げた強固な経済網と霊獣の力の前になす術もなく破滅していく――。
土を愛する青年とモフモフ神獣が織りなす、痛快な異世界農業&成り上がりファンタジー、堂々開幕!