あらすじ

『暗澹のディオス』から半世紀。 旧カリオス王国の地に興ったセルティア共和国では、地底王国跡に築かれた魔術機関が、失われつつある古代魔術の研究を続けていた。 若き研究者ブランシュ・コーンが心酔するのは、地底帰化研究の第一人者、メルビン・アベラール。 秀でた頭脳と魔術理論を持つその男は、不治の病に侵され、自らの研究をブランシュに託そうとしていた。 人はいずれ死ぬ。それが自然だと語るメルビンに、ブランシュは納得がいかなかった。 一方、ミーディア帝国との緊張が続くセルティア共和国では、軍人レミ・ルブランが地底帰化の軍事利用を目論んでいた。 老いない肉体、高い魔力、異形の身体。 かつて地底の民に与えられたその性質は、今や国家の兵器として求められていく。 救いたいのか、残したいのか。 敬意か、信奉か、あるいは支配か。 メルビンを失うことを拒んだブランシュは、やがて禁じられた変質へと手を伸ばす。

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小説を読もう2026/08/06
  • 現在の作品アベラール症例