あらすじ
大阪の不良・千夜保は、夜守として霊障を祓う仕事を続けていた。彼には「狡骨なゴーレム」と呼ばれる使い魔がおり、取引によって「未練の核」を得ることで楽に力を発揮できる。だがその核は、千夜の執着を徐々に深くし、彼自身を蝕んでいく。
秀才の親友・鈴木航、幼い顔の先輩・山村凌、彼女の諸橋香澄は、千夜の変化に気づき、何度も警告する。山村は特に強く反対し、自身を削ってでもゴーレムを使わせまいとする。千夜は葛藤しながらも、楽な道を選び続け、核を重ねていく。
ある案件で限界を迎えたとき、千夜はようやく「助けてくれ」と声を上げる。三人は協力して核の影響を抑え、分離を試みる。ゴーレムの強制力は弱まり、千夜は依存から離れ、自分の足で立つ道を選び直す。
完全に消えたわけではない痕跡を抱えながらも、四人は並んで夜の道を歩き続ける。楽ではなかったが、自分たちで選んだ希望の道だった。