あらすじ
平安の都。
名門に生まれながら、一族の没落によってすべてを失った姫・橙子は、炎に包まれた屋敷で目を覚ます。追っ手から逃げ惑う中、途切れた記憶の先にあったのは、かつて心を通わせた青年との思い出だった。
「必ず戻ってきます」
そう約束して旅立った彼は、長い歳月を経て再び橙子の前に現れる。
けれど、忘れていた過去はあまりにも残酷で、二人を隔てる現実もまた、優しくはなかった。
それでも想いは消えない。
傷ついた魂がもう一度誰かを愛し、救われていく――。
切なさと救済を描く、平安和風恋愛ファンタジー。