あらすじ
人生で一番本気で謝ってくれたのが、他人だった。
遅刻した。 謝れない。 だから頼んだ。
──ゴメンナサイ株式会社。
土下座。 号泣。 胃潰瘍演技。 「母が倒れた」特別プラン。
月額9,800円で、あなたの代わりに全力で謝ります。
最初は便利だった。
だが気づいてしまう。
誰よりも自分を理解しているのが、 家族でも恋人でも友人でもなく、 謝罪代行スタッフだったことに。
これは、 遅刻常習犯の物語ではない。
謝られなかった人間たちの物語であり、 謝ることを外注した社会の物語であり、 そしてなぜか会社の純利益が増え続ける話である。
泣ける。
笑える。
怖い。
そして最後には、
「なんだったんだ今の……」
となる。
ようこそ。 謝罪経済圏へ。