あらすじ
聖女レリカ・ロートリンゲンは、祈りで国を救い、皇太子ユリウスとの婚約も約束された、誰もが羨む存在だった。
──だが、そのすべては義妹セラの嘘で崩れ去る。
「嘘の神託」を告げた罪で国家反逆者に仕立てられたレリカは、弁明も許されぬまま処刑された。信じていた神殿も、愛した婚約者も、誰一人彼女を救わないまま。
断頭台の上で、レリカは守護神ルークの名を胸の奥で呼ぶ。
(ルーク様、私は嘘など告げておりません! 慈悲をかけてくださるのなら、どうかやり直す機会を──)
そして首をはねられた次の瞬間、彼女は三年前に回帰する。
妹が密かに毒を盛っていたことも、同情を武器に自分を陥れる未来も、やがて自分が処刑台に立つ結末も、すべてを知ったまま。
今度こそ、同じ運命は選ばない。
泣かない。叫ばない。誰にも縋らない。
本物の聖女としての力と、集めた証拠を武器に、妹と神殿の嘘を一つずつ暴き、奪われた人生も誇りも愛も、自分の手で取り返していく。
これは処刑された聖女が、回帰で、真実も誇りも愛も奪い返す逆転劇。