あらすじ
## あらすじ
急速な近代化を進める島国・日東国と、長い歴史を持つ大陸国家・華嶺国。両国は半島の小国・黎国をめぐって対立し、ついに全面戦争へ突入する。
日東国の農村で病弱な母と妹を支えていた新田慎太郎は、召集令状を受けて戦場へ送られる。傷ついた雀を助けるような心優しい青年だったが、生き残るために敵兵を殺し、飢えた子供を見捨て、仲間を失った怒りから村へ火を放つ。母の「慎太郎は、やさしい子だからね」という言葉は、次第に遠い記憶となっていく。
一方、華嶺国の港町・青海で印刷工として働く李明遠も、母と弟・明浩を残して軍へ入る。本を愛し、教師になることを夢見ていた明遠だったが、戦友の趙俊を日東軍に殺され、故郷を焼かれるうちに憎しみに支配されていく。それでも彼は弟と交わした「必ず帰る」という約束を胸に、青海を守るため戦い続ける。