あらすじ

持参金はお返しに及びません。条文どおりに計算いたしますと、百二十枚では足りませんので。 わたくしの持参金は金貨ではございません。羊毛三百俵でございます。婚姻法第九条は、納めた品をそのまま返すか、返還の日の相場で換算すると定めております。 四年で相場は一・七倍。関税は二度上がっております。計算いたしますと、返還額は金貨二百二十八枚でございます。 ですから、お返しに及びません。免除いたします。ただし、免除の書面は残します。次のご縁談のとき、あちらのお家が必ずお調べになりますので。 羊毛は返りません。けれど、等級を指で見分ける腕は、はじめからわたくしのものでございます。 こんな方におすすめ:取り立てずに免除する主人公/数字だけで決着する静かな結末/羊毛と辺境の手ざわり

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小説を読もう2026/08/05
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