あらすじ
どこかパッとせず冴えない男である阿久津真司は、テレビやネットで度々目にするかっこいい最強のダンジョン冒険者に憧れを抱いている。
今日は待ちに待った自身の内に秘められたスキルを解放する日であり、今まで散々馬鹿にしてきた連中を見返してやろうと昂る感情を抑えきれずにいた。
そんな彼の期待感とは裏腹に、解放されたスキルは【穴】とか言う明らかに弱そうなスキルだった。
彼は最強のダンジョン冒険者となることを諦め、誰にも邪魔されずに静かに暮らせる(引き篭もれる)場所を求めて洞窟を作ることに尽力する。
ただひたすらにせっせとスキルを行使して穴を掘り続け、気付けば一年という月日が経過していた。
ただのハズレスキルだと絶望していた阿久津真司だったが、次第に【穴】の利便性や強さに気付いていく。
「これ、チートじゃね……?!」