あらすじ
男社会で働くキャリアウーマン・おとは、女性であることを理由に不利益と屈辱を受けながらも、「男女は平等であるべきだ」と信じて生きていた。
ある雨の夜、事故に遭ったおとは、カマキリたちの暮らす異世界で女性として目を覚ます。
そこでは、子供を産む女性が、交尾した男性を食べることが認められていた。
男性も女性も同じ一つの命であるはずだ――。
そう訴えたおとは長老会を動かし、男性の捕食を禁じる新たな掟を成立させる。
しかし、命を平等に扱うその制度によって、食糧を失った女性たちは、腹に卵を抱えたまま次々と死んでいく。
男の命は一つ。
百の卵を宿した女の命は、百足す一。
平等という綺麗事の下で失われていく命を前に、おとは、自らが本当に望んでいた世界と向き合い始める。
これは、男女平等を求めた一人の女性が、性別の価値を数え、女と男に異なる等級を与えるまでの物語。