あらすじ

深夜、誰も見ていないと思って上げた落書きが、十万回、拡散された。 ——僕が描いていない一行を、添えられて。 空木灯、二十歳。美大生。 本当は皮肉屋で、口が悪くて、他人にたいして興味がない。 それなのに世界は、 『優しい人』『誰も否定しない人』『理想の恋人』 そういう"灯くん"を、勝手に愛しはじめた。 期待に応えているうちに、応えるのが上手くなった。 上手くなったら、戻り方が分からなくなった。 そんな彼に、たった一人だけ、こう言う女がいる。 「あんた、そんな人じゃないでしょ」 ——その言葉が、いちばん彼を追い詰めるとも知らないで。 【登場人物】 空木 灯(うつぎ あかり) ……二十歳。美大二年。四年間、深夜に落書きを上げつづけて、フォロワーは三百人だった。 本性は皮肉屋。人混みが嫌いで、褒めてくる相手を内心で採点している。 ——それを、誰にも見せない程度には他人に気を遣う。 朝倉 まひる(あさくら まひる) …… 二十歳。高校の同級生。二年ぶりに再会し、灯のバイト先で働きはじめる。 口が悪い。慰め方を知らない。世界でただ一人、彼を持ち上げない人間。 古井 ハル(ふるい はる) ……灯の高校からの友人。就活中。この物語で唯一、まともなことを言う男。 ——ただし、言うだけで、動かない。 白鳥 かなめ(しらとり かなめ) ……第5話に現れる後輩。悪意はない。ただ、謝りに来ただけ。 《声》=SNSの声 カドコミ漫画原作コンテスト応募作品のため、脚本形式

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カクヨム
カクヨム2026/08/05
  • 現在の作品拡散希望、僕の人格。