あらすじ
2045年、現実世界に突如としてダンジョンが出現した。
未知の魔物による襲撃で世界は混乱し、人々は生き残るため必死に戦っていた。
……しかし、その危機にまったく気づいていない男が一人。
波白斗真、35歳。
引きこもり歴多数。
外見はボサボサ頭に伸び放題の無精ひげ。
誰が見ても怪しい男。
そんな彼は、世界が崩壊していることを知らず、いつも通りゲームをして朝を迎えていた。
斗真の唯一の才能。
それはゲーム内で培った圧倒的な魔法操作技術。
仮想世界では筆頭魔道士として無双し、女性プレイヤーからも人気の完璧な存在。
もちろん現実では引きこもりのままだった。
そんなある日、食料を買うため久しぶりに外へ出た斗真は、瓦礫だらけになった街を見て首を傾げる。
「……寝てる間にテロでもあったのか?」
世界が魔物に侵略されているとは夢にも思わない。
そこで出会ったのは、ゴブリンに襲われ倒れていた女子高生。
彼女は必死に助けを求めるが、斗真は――。
「ゴブリン? 新しいゲーム?」
と本気で勘違い。
しかし、彼女の必死な姿に押され、人生で初めて女性から頼られた斗真は勢いで助けることを決意する。