あらすじ
事故で命を落とした高校生・本城ゆり。
弟妹のために毎日節約料理を作り続けてきた彼女は、料理の腕を見込んだ神様によって異世界へ召喚されてしまう。
手に入れたのは、異世界の食材を故郷の料理へと変換・アレンジできる【鑑定・再現スキル】。
身寄りもなく異世界で途方に暮れていたゆりが出会ったのは、スラム街で生きるお腹を空かせた少年・レイだった――。
カビの生えたパンや草で飢えを凌いできた少年にゆりが渡したのは、出汁の効いた温かい根菜の煮込み。
「……っ、なに……これ……っ」
喉を詰まらせ、ボロボロと大粒の涙をこぼしながら、夢中で煮込みをかきこむレイ。
安くて硬い魔物の肉も、癖のある異世界の野菜も、ゆりの手にかかればホロホロの絶品料理に大変身!
ただ生きていくために食べていただけだった人々の心と胃袋を、弟仕込みの「あったかごはん」が次々と解きほぐしていく。
やがて二人の食卓は、国中を笑顔にする最高の「大衆食堂」へと繋がっていき――!?
心とお腹がじんわり温まる、異世界グルメファンタジー開宴!
【登場人物】
◆ ゆり(本城ゆり)
主人公。弟と妹を育ててきた世話焼きな高校生。手に入れた【鑑定・再現スキル】と弟妹のために鍛えた節約・工夫レシピで、異世界の人々を笑顔にしていく。
◆ レイ
スラム街で孤立していた黒髪赤目の少年。ゆりの作った温かい煮込みを食べて涙を流し、彼女の相棒として共に歩むことを決める。