あらすじ
【感情ダイヤは、今日も点検中】
のぞみと迂闊のゆるい掛け合いに、
ポッキーをくわえた無言の中学生・ひよりが乱入する。
照れると耳が赤くなる彼女は、どうやら“乗り物が怖い”らしい。
修学旅行の新幹線に乗れないほどの理由があるようで——
のぞみと迂闊は、ひよりのペースに合わせながら、
少しずつその心の奥へと歩み寄っていく。
やがて、ひよりの世界に小さな変化が訪れたとき、
ポッキーの角度がそっと上向く。
そんな、エモくて優しい“感情ダイヤ”の物語。
【天国のお母さんとの忘れられない思い出
〜乗車券の向こうにあるもの】
転入先の高校で、時間にきっちりな17歳のぞみは、遅刻常習犯の迂闊と仲良くなる。
のぞみは、今は亡き母との思い出──最後の家族旅行で乗ったキハ40系を大切にしていた。
誕生日に迂闊が渡した記念切符は、その思い出と同じ日のもの。
だが「案外安く買えた」という一言が、のぞみの心を強く揺らし、二人はすれ違ってしまう。
それでも、揺れながら近づいていく二人の「感情のダイヤ」は、青春ドラマのように動き出す。