あらすじ
とある事情で実家を出て、一人暮らしを始めることにした竹中莉亜(たけなか りあ)。
莉亜が新しく住むことになった家は、広い中庭や共同スペースが多くあるアパート、勿忘荘(わすれなそう)。いつも誰かと一緒にいられて、一人暮らしとは程遠い生活にすっかり慣れた莉亜は、相も変わらず住民に振り回される日々を送っている。
まだ暑さが残る8月最後の日曜日、莉亜は同じアパートの住人であるカナンと陸とともに、近所の商店街で開かれる夏祭りに繰り出すことに。
かき氷やたこ焼きを食べ、射的で勝負をし、数字合わせに挑む。幼い頃に戻ったような気持ちになった莉亜は、久しぶりのお祭りを満喫していた。
途中から健太が合流し、ひと通り屋台を冷やかした一行は、最後に金魚すくいに挑戦することになった。誰が一番多く獲得できるか競争になったが、莉亜は勝ち負けを気にすることなく一匹の金魚をゲットする。
4人で5匹の金魚を得ることができ、ひとつの水槽でみんなで世話をすることになった。アパートに新たな仲間が増えたことに、莉亜はささやかな幸せを覚える。
9月になっても一向に涼しくならない気候に住民全員で対策を議論したり、来る秋に備えて「秋と言えば」を語り合ったりと、季節の移ろいとともに莉亜の日常は動いていく。みんなでする遠出もいいけれど、こういうなんてことのない日々もやはり大切だと、莉亜はしみじみと思うのだった。
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ひとつのアパートを舞台に、なんてことない日常を描いた、心温まるホームドラマの第12弾。一泊二日の旅行を終えて、またいつもの暮らしが戻ってきました。
第32話で繰り広げられる暑さ対策の話は、気づいたらかなりスケールの大きい話になっているのですが、実現できないものかと、書きながら読みながら気になってしまいました。
連載開始から5年が経ち、6年目に突入しても物語上は半年しか進んでいません。ゆっくり流れる時間をお楽しみいただければ幸いです。