あらすじ
目覚めたとき、私の世界からはすべての記憶が失われていた。
戸惑う私の前に現れたのは、事故から2週間も遅れてやってきた「婚約者」を名乗る男。
優しく微笑む彼に導かれ、始まった二人きりの同居生活。
飾られた写真を見て確かに私たちは交際していたと知る。
しかし、彼の過剰な執着と、部屋のあちこちから見つかる盗聴器や監視記録が、私の心に不吉な疑念を植え付ける。
──私、この男に監視されている……?
恐怖に震えながらも、ふとした瞬間に見せる彼の切ない眼差しに、私は抗えず惹かれていく。
自分を追い詰めるストーカーかもしれない男を、愛してしまう異常さ。
だが、逃げ場のない恐怖の果てに私が辿り着いたのは、
この「歪んだ愛の檻」を作り上げた人物の、あまりにも恐ろしい正体だった。