あらすじ
――その呪いは、誰かに「書かれた」。
御所から逃げた白狐。改竄された暦。月明かりと逆向きに伸びる影。室町の京で、陰陽師の妹・賀茂静は、触れてはならない黒曜石の鏡を手にする。
鏡が映すのは未来ではない。世界の裏側に残された、因果の“実行記録”だ。
やがて時代を越え、欠片は風間尽のもとへ。雷雨の電話ボックスから落ちた先は、赤と緑、二つの太陽に支配された異世界――レムリア。
陰陽術はコードに。魔法陣は回路に。そして運命は、デバッグできるバグになる。
これは、世界に書き込まれた結末へ、観測者が反逆する物語。