あらすじ
1998年、宮崎県。閉ざされた「雛影高校」には、ある不気味な噂が流れていた。
夜の廊下に現れる、マスク姿の女――「口裂け女」。
生徒会長であり、冷徹な完璧主義者の 獄門(ごくもん)エド は、その噂を単なる集団心理の産物だと切り捨てていた。しかし、学園の女王 「罪付(つみつき)くるみ」 の取り巻きたちが、次々と「口を耳まで裂かれた」無惨な姿の死体で発見される。
惨劇の現場には、常に一人の転校生がいた。
―― 裂様(さいざま)朱音。
彼女の白いマスクが赤く染まるとき、隠された凄惨な過去と、血塗られた学園の罪が暴かれる。
「私、きれい……?」
理性を信じるエドの前に立ちはだかるのは、論理では測れない呪い。
そして、彼自身の血筋に眠る禁忌の力 『獄門』 が目覚めるとき、放課後の校舎は本当の地獄へと変貌する。
これは、罪を背負った者たちの狂気と、美しさに取り憑かれた亡霊が織りなす、学園ダークサイコロジー・ホラー。