あらすじ
誰にも言えない理由で学校から逃げ出し、不登校になった私。
毎日、公園のベンチでただ無為な時間をやり過ごしていたある日、透き通るように綺麗な同い年の女の子と出会う。
「君みたいに時間を無駄にしてる人、大嫌いなんだよね」
冷たい拒絶から始まった、最悪の出会い。
けれど、不器用な言葉を交わし合ううちに、いつしかキミと並んで座る公園での「無駄な時間」は、私にとって何にも代えがたい愛おしい宝物になっていた。
――でも、私はまだ知らなかった。
どうしてキミが、必ず私を右側に座らせるのか。
なぜ、大好きだったテニスを辞めてしまったのか。
そしてなぜ、あんなにも「時間を無駄にすること」を嫌っていたのかを。
キミがひた隠しにしていた残酷な秘密を知った時、止まっていた私の時間は再び大きく動き出す。
これは、切なくて眩しいひと夏の記録の物語。