あらすじ

「この家に何もしていない」と仰いましたので、三年分の炭の数を申し上げます。 行儀見習いとして三年、伯爵家におります。刺繍の会には出ておりません。夜会でも隅におります。その代わり、毎朝いちばんに炭倉へ入って俵を数えております。 炭 千八百六十俵。薪 四千二百束。灯油 二百十一壺。三年ぶんでございます。 そして二年目から、炭を二百四十俵減らしました。寒くしたのではございません。火を落とす刻限を決めて、人の通らない廊下の暖炉を目張りに替えただけでございます。減らした金貨十八枚は、そのまま妹君の楽譜代になっております。 こんな方におすすめ:家事ではなく実務としての家政/数える人がいない家/台帳を置いて出ていく結末

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小説を読もう2026/08/04
  • 現在の作品わたくしが何もしていないと仰るなら、この屋敷の炭は誰が数えたのでしょう