あらすじ
過去作「リバース魔法少女」パラレル版の物語です
――炎の塊。
それが、人のシルエットを浮かび上がらせながら、ゆっくりとこっちへ近づいてきている。
「なんだ、あれ……っ」
人が燃えているなら一大事だが、助けを呼ぼうにも人っ子一人いないし、取り出したスマホも息を合わせたかのように圏外だった。
『……私は、悪くない……ッッ』
炎に包まれた人影が頭を抱えてうずくまった。
女性の声で、同じ言葉が繰り返される。
『悪くないッ、私は、なにもッッ! ただ、私は空気を読んで、合わせただけ……ッッ』
なのに。
なのに――と。
……繰り返すのだ。