あらすじ

生成AIを使う者は、すべて盗人。 AI利用者をフォローする者も共犯者。 議論を求める者は加害者。 知らない鍵アカウントも、とりあえずブロック。 自称プロ絵師、自称クリエイター、自称文化の守護者たちは、今日も巨大な防壁を築いている。 ただし、彼らの作品を知っている者はほとんどいない。 無断学習、著作権、労働環境、クリエイターへの利益還元。 本来なら慎重に分けて考えるべき問題を、彼らはすべて「生成AIが悪い」の一言で煮込み、異論を唱える者を敵として排除する。 アニメーターの低賃金も、長時間労働も、人材不足も、多重下請けも、プログラマーの過重労働も見ない。 人間の創作を守れ。 だから人間に全部手作業させろ。 人間の尊厳を守れ。 だから気に入らない人間は片っ端から遮断しろ。 作品より肥大した自意識。 根拠より強い被害者意識。 論拠より長いブロックリスト。 これは生成AIの是非だけを論じる評論ではない。 「クリエイター」を名乗れば、どんな雑な主張でも正義になるのか。 知名度も実績も論理もなく、肩書だけで社会へ命令できると思い込んだ人々の、滑稽で攻撃的な選民思想を解剖する。 彼らが本当に守っているものは、文化なのか。 権利なのか。 それとも、誰にも注目されていない自分を「巨大な敵に狙われる特別な存在」だと思うための物語なのか。 今日も彼らは勝利する。 誰も攻めてきていない城で。

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カクヨム
カクヨム2026/08/04
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