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あらすじ
婚家の桟敷で芝居を観たことは、四年で一度もございません。「今度こそ二人で」と仰った夫は、当日になると「妹の目が悪いので」と義妹を連れて出ます。四年で二十四度。その数を町へ広めたのは義妹でした——「お義姉様は芝居がお嫌いだから」。二十五度目、わたくしは何も申しません。ただ隣の桟敷を一つ、芝居茶屋の番頭さんにお取りいただきました。すだれ一枚でございます。翌月から、どちらのお家からもうちへ人が来なくなりましたわね。お戻りのお願いは、お断り申し上げます。
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