あらすじ

八十年前。 人間の願いを管理していた巨大な超常機構《天秤》が壊れた。 以来、世界には時折、 願いだけ叶えて、代償の支払い方を間違える奇跡 が発生するようになった。 死んだ夫に会いたいと願った老婆の家では、昨日が永遠に繰り返された。 貧困から逃れたいと願った少年の財布からは無限に金が出たが、使うたび誰か一人からその少年の記憶が消えた。 病気を治してほしいと願った少女は不死身になったが、成長することもできなくなった。 それらは《遺失奇跡》と呼ばれる。 政府直属《奇跡管理庁》は、 被害。 費用。 救助成功率。 政治的価値。 すべてを計算し、ときには合理的に人間を見捨てる。 そんな世界で。 管理庁が「救助価値なし」と判断した事件ばかりを引き受ける店があった。 店の名は―― 第十三救難店《アシタヤ》。 集まっているのは英雄ではない。 変人、犯罪者、元天才、暗殺者、人ならざるもの、役立たず。 けれど彼らには一つだけ共通点がある。 見捨てられた人間を、見捨てるのが下手だった。

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カクヨム
カクヨム2026/08/04
  • 現在の作品神様の失敗を拾う店