あらすじ

「すぐに駆けつけた」と仰いますので、旅程表で確かめさせていただきます。 わたくしは辺境の領主代理でございます。旅程表は早馬の手配に要る、領の常備品でございます。 王都からここまで、早馬で二日。馬車で六日。父が倒れた日から数えて、あの方がお着きになったのは十一日後でございました。 わたくしは「遅い」とは申しません。ただ、「すぐ」というのは二日のことでございますので、十一日を「すぐ」と仰ると、表と食い違うのでございます。 ――そして、二日で着いた者が一人おります。替え馬代を自分で払って。 こんな方におすすめ:距離は誰にも等しいという一点/責めずに数えるだけの主人公/静かに救われる後味

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小説を読もう2026/08/04
  • 現在の作品「駆けつけた」と仰いますが、王都からここまでは馬で二日でございます