あらすじ

「S-17はさ、自由になりたい?」  金髪の少女が同じ檻にいる黒髪の少女にそう問いかける。 「自由ってなに?」  黒髪の少女は首を傾げて問い返した。 「そっかぁ…ずっと施設にいるから知らないんだね。じゃぁ、約束。もし、ここを出られてら自由になろう。誰かの指示に従うんじゃなくて、自分の意思で生きようよ。」 「姉さんがそう言うなら…」 ✽✽✽  煙が立ちこめる廊下で金髪の少女は目を閉じる。せめて最期は安らかに眠りたいという一心で。   「S-17……、貴女のためなら私は――」  金髪の少女は炎に飲まれながら妹に誓う。その誓いは誰にも聞かれることなく、炎にかき消された。 ✽✽✽  燃え盛る施設を森の木の上から呆然と見るのは銀髪の少女だ。微笑もうとして失敗したような顔はとても不気味で痛々しい。 「あはっ、アハハハハっ……」  銀髪の少女は木の上で笑い声を上げた。  木から頭から落ちても、壊れた玩具のように笑い続けている。あらぬ方向に曲がった手足は数秒後にはもとに戻っていた。 「みーんな、私のせいでシンジャッタ。」  銀髪の少女は狂ったように笑い続けた。紫色の瞳は炎の海を見ているようで何も映しておらず、目尻に雫が溜まっていた。  その日の夜、少女達が暮らす施設は炎に焼かれ、灰となった。しかし、その事件は公にされることなく、闇に葬られた。少女達がいた檻も跡形もなく燃え尽きていた。 ※最初は恋愛要素ほぼないです ※R15は保険です ※実際の地名(?)を使ってますが、話の内容はフィクションです ※小説家になろうでも投稿しています ※小説家になろうに投稿しているものを修正している箇所があるので、完全に同じではありません。 ※この作品は誤字脱字の修正に生成AIを使用しています。 「怪物」は何を指しているのかを考えながら読んでみてください。 もしかしたら、私がこの場面を足したい、と思い、小説家になろうでは書いていない場面を書くかもしれません。 また、この作品の一話ごとのタイトルは私が内容を一言で表したらこうなる、という基準でつけています。 1章終わるまで毎日17時に2話投稿します。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
カクヨム
カクヨム2026/08/04
  • 現在の作品酔狂〜紫硝の怪物達〜