あらすじ

「急な仕事で王都へ」と十七回。そのうち十一日、あなたのお名前は通行簿にございません。 わたくしは関所の関守の娘で、四年、通行簿の記帳を任されております。この街道は王都へ出る一本きりの道でございますから、通られた方は必ずこの帳面に載ります。 婚約者が並べた十七日ぶんの言い訳を、わたくしは日付だけで確かめました。名前の無い十一日。そのうち三日は、大雪で街道が閉じていた日でございます。欄が、まるごと空でございます。 わたくしは一度も「嘘」とは申しません。通行簿は、誰かを咎めるための帳面ではございませんので。 こんな方におすすめ:声を荒げない主人公/記録で静かに崩れる嘘/雪と関所の空気

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小説を読もう2026/08/04
  • 現在の作品「急な仕事」と仰った日、街道は雪で閉じておりました