あらすじ

世界が終わるまで、あと三日。 魔法は消え、世界樹は枯れ、人々はそれぞれ大切な人との最後の時間を過ごしていた。 そんな中、ただ一人、いつも通りに郵便局へ出勤する老人がいた。 七十三歳。 五十五年間、一度も配達を休んだことのない、世界最後の郵便配達人。 閉局準備を進める郵便局で見つかったのは、五十年前の戦争で届けられなかった一通の手紙だった。 宛先は、帰らぬ兵士。 差出人は、彼の帰りを待ち続けた妻。 「配達されていない郵便は、まだ郵便だ。」 その一言とともに、老人は人生最後の配達へと旅立つ。 世界が終わろうとしている今、届ける意味はあるのか。 これは、誰かを救う英雄の物語ではない。 最後の最後まで、自分の仕事を誠実に全うした、一人の配達人の物語。 届けようとした想いは、決して消えない。

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小説を読もう2026/08/04
  • 現在の作品世界で一番最後の配達人