あらすじ
魔王討伐の旅を続ける勇者アシュレイは、最終決戦の果てに知る。
魔王とは、世界を救えなかった歴代勇者たちの絶望が蓄積した成れの果てであり、
勇者とは前代勇者が最後まで守ろうとした“最も近しい存在”の系譜から生まれる存在だと。
前代勇者にとってそれは妹だった。そして今、アシュレイにもまた守るべき妹がいる。
魔王リュゼは彼を見て、かつて守れなかった願いの残響に揺らぐ。
勇者が魔王を倒すたび、次の悲劇は生まれる――
その真実を知った二人は、自ら魂を入れ替え、敵としてではなく共犯者として世界の円環を断つことを決意する。これは、勇者と魔王が互いを殺す代わりに、世界の終わりを選ぶダークロマンス。