あらすじ
「……え? 俺、種?」
人助けの末に命を落とした何でも屋・秋山悠人は、異世界で目を覚ます。
だが転生した姿は勇者でも竜でもない。
神話の時代に滅びたとされる最弱種族――『世界樹の忘れ種』だった。
動けない。
戦えない。
年に数センチしか成長しない。
歴代の忘れ種は芽吹く前に踏み潰され、その一生を終えるという。
しかし悠人だけは、世界そのものを結ぶユニークスキル
《万象接続(ワールド・ルーツ)》
を授かっていた。
根でつながった相手と契約し、名前を与え、才能を開花させる。
動けない自分の代わりに世界を歩くのは、信頼で結ばれた仲間たちだった。
群れを追われた弱虫ゴブリンの少年・ジグ。
片目を失い誇りを砕かれた孤高の狼・ギンガ。
数百年の眠りから目覚めた古代文明最後の墓守・ドーマ。
居場所を失った者たちは、世界樹の根の下で少しずつ家族になっていく。
荒れ果てたエルフの祭壇跡はやがて小さな隠れ里となり、逃亡者や亜人が集う村へ。
村は交易都市となり、都市はやがて国家へと育っていく。
主人公は剣を振るわない。
だが彼が育てた仲間たちは、それぞれが英雄となり、世界最強の勢力へ成長していく。
そして誰も知らない。
辺境の森で静かに根を張る一本の世界樹が、やがて世界の歴史そのものを書き換える存在になることを――。
これは、最弱の種族に転生した男が、「結ぶ力」で仲間と国を育て、世界を救う世界樹建国ファンタジー。