あらすじ
相性0%。それでも、彼女を見捨てる理由にはならなかった。
無職の真壁レンに届いたのは、起動した覚えのないマッチングアプリからの救助通知。画面の向こうでは、異世界の少女リリアが翌朝の処刑を待っていた。
レンは彼女を救うため、二つの月が浮かぶ世界へ飛び込む。だが、救出の先で残酷な選択を迫られる。彼女との関係を残すか。彼女から自分の記憶を消し、その能力を継承するか。
忘れられるたび、レンは強くなる。死の直前へ戻る力、敗北から学ぶ力、命を分け合う力、概念さえ喰らう力。その代わり、救った彼女たちはレンの名も、共に過ごした時間も失っていく。
やがて五人の少女と五つの能力がそろったとき、レンは世界を管理する神託と、自分自身に隠された真実へたどり着く。
誰かを救うためなら、自分は忘れられてもいいのか。
これは、忘却を代償に最強へ近づいた男が、運命ではなく一人ひとりの意思を選び直す物語。