あらすじ
婚約者へ手紙を書いたのに届いていないように、手紙が返信されなくなったのはいつからかもう思い出せない。
手紙を未開封のままにしていることを感じたのは、誕生日のプレゼントが懐中時計だったことだ。手紙に懐中時計が壊れたことを書いたが、その後直したと書いたのに送られてきたのがその証拠。
贅沢な愚痴だと思われるかもしれないが、婚約者となればもう少し何かあるだろうに。ミルフェとタットナーは幼馴染で小さい時に親同士が友人だからという縁だけど結ばれたものだ。彼の方が年上で学園に先に入っており、会えないのも学園に通い忙しいからとわかってはいる。
けれど、これはわがままな範囲なのだろうか?夏休暇にすら会いにこない、手紙の一通も返さない。家族たちにも手紙について言われているが、忙しいのだから仕方ないと項垂れる。そんな折、家族と王都へ向かうことになった。