あらすじ

彼女は、毎年八月になるとツクツクボウシになる。 ……いや、比喩ではない。 木に登る。 鳴く。 完璧なツクツクボウシの声で鳴く。 僕の彼女、白川透子には「蝉化症候群」という謎の症状があった。 医学的には存在しない。 医者も困る。 本人も困る。 でも僕は、そんな彼女を好きになった。 夏になると蝉になる彼女。 木に登る彼女。 鳴き終わると何事もなかったように「帰ろうか」と言う彼女。 普通じゃない? だから何だ。 これは、蝉になる彼女と、それを見守る僕の、世界で一番静かで、一番うるさい恋愛物語。

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エブリスタ
エブリスタ2026/08/03
  • 現在の作品ツクツクブァォォッシィ 〜または、僕が世界でいちばん愛した蝉について