あらすじ
五十代になった私は、夫に勧められて最新VRMMOを始めた。
ゲームなんて久しぶり。
チャットを打つだけでも緊張する。
ワールドチャットに「よろしくお願いします」と送るまで、何度も文章を書いては消した。
それでも勇気を出した一言から、少しずつ仲間ができた。
レイドで笑って、PVPで突っ込んでは倒され、「ごめん、やられました!」と謝って笑い合う。
薬草を育て、ポーションを作り、小さな家を借り、庭に花を植える。
気が付けば、その家には毎日のように仲間が集まるようになっていた。
「イベント終わったら木漏れ日亭集合!」
そんな誰かの一言が、いつしか当たり前になる。
最強じゃない。
特別なスキルもない。
でも、この世界には帰ってきたくなる場所がある。
これは、普通の魔法使いリナが、小さな木漏れ日亭をみんなの居場所にしていく物語。